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2007年9月11日 (火)

賃貸マンションでとても20㎡に見えないお部屋~コロンブスの床

先日 さとうべネックさんから招待を受けまして「コロンブスの床」を取り入れた賃貸マンションを見てきました。

以前にもこのブログで紹介したことがあるのですが、より一層進化していると感じました。

全部で10部屋見たのですが、どれも入った瞬間「うわーすごい」という声が思わず上がります。

最初に見たのは20.29㎡の部屋です。(坪数にすれば6坪強)

天井高がなんと3,150㎜。通常の賃貸マンションであればまあ2,500㎜、高くても2,600㎜程度のところが500㎜も高いのですからね。開放感があるので全然狭さを感じません。十分2人でも住める感じです。

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そこを活かしてなんとロフトが付いています。さらにウォークインクローゼット(!)まであります。

キッチンも対面式ですし、その前にはカウンターが付いています。

その他随所に工夫が施されています。あちこちにニッチな収納やロフトにもモノ入れ。さらにはキッチンの下側には階段収納があるなどマンション暮らしの日頃の収納の悩みに見事にこたえてくれています。

もうひとつの部屋は、ロフトに上るのに箱階段になっていました。はしごで登るのが苦手な人でもこれなら安心です。

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自分で住むだけではなくて、週末や休みの日に友人を呼んでパーティーしたくなる感じです。

なぜこのようなことができるのでしょうか?

集合住宅の廊下や洗面、浴室、トイレなどの天井裏にはたくさんのデッドスペースがあるそうです。その未利用空間を、上下階で上手に組み合わせることによって、階高を上げずに有効活用しているからだということでした。

私が関心するのは、誰かだけが得する関係になっているのではなくて、住まい手も施主も作り手も皆WIN―WIN―WINの関係になっていることです。

つまり①入居者は、住みやすく収納たっぷりで友達も呼べる部屋に住めてハッピー。②デベロッパーさんは相場よりも1万円以上高くてもすぐに満室稼働になるのでハッピー。③そしてこれを設計・開発・施工した建築会社もこれを建てて収益が上がるのでハッピー。誰も損していないことです。

ヒットする新商品開発の最大ポイントは、ターゲット顧客の「そうそうこれこそ欲しかったものよ!」という潜在的なニーズを引き出し、それを具現化してあげることです。

しかもその具現化の方法は顧客のわがままな要求に対して部屋を大きくする、階高を上げるなどの安易な方法で対応するのではなくて、同じスペース、同じ階高という厳しい条件の中で収納力を1,5倍から2倍にしたり、開放的な空間にしたりしているところがすばらしいのです。

しかもそれをやることがデッドスペースの未利用空間を活用しているという建築の専門家が後から気がつけば「なーんだ」ということを先にやったところが素晴らしいです。(だからこの商品の名称は「コロンブスの床」なのですね)

もっと素晴らしいのは、この商品を開発するのにあたって徹底的にターゲット顧客に直接聞いていることです。2002年からマーケティング会議として主婦、アクティブシニア、シングル、ディンクス、子育て中の住まい手を年次を追って聴いているのです。

まさに私が理想とする商品開発をしている現場を拝見できて感動した1日でした。

ご興味がありましたらぜひこちらのWEBサイトをご覧ください。

http://www2.satobenec.co.jp/info/task/index2.html


参考になりましたらプチっとお願いします

☆ヒットする新商品・サービス開発のポイント
(1)住まい手のわがままを、同一の厳しい条件の中で具現化している。
(2)住まい手のわがままを徹底的に聴いている。
(3)住まい手、施主、作り手いずれもハッピーな関係になっている。

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