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2007年6月 7日 (木)

『校長先生になろう』はすばらしい!

藤原和博さんを知っていますか?リクルート出身で民間人として中学校の校長先生になったことで有名な人です。

その人が民間人よ!全国の公立中学校の校長先生になろうではないかと呼びかけている本です。

どこがすばらしいかというと、公立中学校を立て直すために、学校の先生だけではなくて、意識してその地域の住民(この意味は、親だけではなくて、商店街で働いているおじさん、主婦、おじいさん、おばあさん、教師になりたい学生、そして普通のサラリーマン)を巻き込んでやっていることです。

ドテラと呼ばれる土曜寺子屋を開催して、地域の人が手助けしたり、インターンの学生が教えたりしています。

さらに授業を50分のコマから45分のコマにして、コマ数を増やして基本科目が毎日できるようにしたり、

親にテレビの視聴を1日1時間+朝15分に制限しないと学力アップは保証しないと迫ったり、

携帯電話を持たせたら、イジメに会うよと勧告したり、

毎朝読書をする力をつける試みをしたり

よのなか科という社会を知るための正解の無いでもとっても興味深い授業をしたり、

英検、漢検と提携したり、民間団体とタイアップしたり…

民間人が校長先生になるための成功の秘訣が満載です。

でも何よりも私が感動したのは、この本に流れている哲学です。

地域社会が崩壊し、親も共働きで丸投げ状態のときに、学校ばかりに負荷がかかっているのを見事に外部の力を巻き込んでマネジメントするというその姿勢にとても感じ入りました。

しかも校長は一見権限があるように見えて、実は民間企業でいえば、人事権も予算権もほとんどない営業所長代理みたいなものというたとえは結構衝撃的でした。

ちなみに人事権は地方自治体にあります。

そうなるとマネジメントできるのは、時間と空間だけだと言う結論を導き出し、上述のような仕掛けをたくさん行って、杉並区一の人気公立中学校にしたのです。

もうひとつすばらしいのは、期限をきちんと決めた目標を明示して、それに向けて皆が「よしやってやろう」と感じさせて行動を起こさせていることです。

いやー藤原さんは本当にすごい人だとおもいます。

一言だけこの本について文句があるとすれば、この本は色々なところへ寄稿、投稿されたものを合わせて作られたものなので、同じようなことが繰り返される点ですね。もう少しこの部分は整理して、重複を削除したらもっと良かったかなと思いました。

ただしもしかしたら、大事なことは繰り返すという原則をわかっていてわざとやっているのかもしれません。

校長先生なんかになるつもりがなくても、マネジメントや企画を考えるのにはこの本はうってつけです。

ぜひご一読を。


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☆ヒットする新商品・サービス開発のポイント(今回は公立中学校を立て直す→マネジメント)
(1)方針、目標を明示して、その道筋を明らかにすること。
(2)限られた資源をどのように有効活用するのかを考えて企画すること。
(3)徹底的に関係者とコミュニケーションすること。

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