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2006年7月27日 (木)

『2010年の日本』を読みました

野村総合研究所の研究員が書いた『2010年の日本~雇用社会から起業社会へ』をつい最近読みました。

読後感想をすぐ書こうと思ったのですが、この本に著されている内容とつい最近(7月23日)NHKスペシャルで放映された「ワーキングプア」を見てしまって、働いても働いても生活保護水準以下の賃金しか得られない人々の話がちらつき、なかなかこのギャップをどう埋めたものかと躊躇していました。

この本には、ワーキングプアの話も実は載っています。まさにこの番組の冒頭で紹介された(番組では社名は出ませんでしたが)エム・クルーの話です。

http://www.mcrew.co.jp/

詳しくはホームページをご覧いただきたいのですが、簡単に言うのならばソーシャルベンチャーとして、レストボックスを運営していて、泊まるところのないフリーターが生きていく方策を探し出すために”衣食住”三点セットをのベースキャンプを提供している企業です。

この本では、フリーター対策に100億円も予算を付けるのならば、この会社に投資したらどうか?といっています。エム・クルーの創業者は、「国がこの事業をやったってフリーターは来ないよ」と自信満々です。なぜならフリーターの気持ちがわからないからだというのです。(93ページ)

この本は、データからの未来予測と、そのために何が起こりそうで、何をしなければならないのかという点が記述されています。

その根本の意図としては、これからの知識情報化社会の時代では、できるだけ多くの人が主体性を持ち、イニシアティブを発揮する「起業社会」へと変えていくことが日本の競争力を高める、そのために2010年までの5年間が重要である(はじめに002ページから引用)という主張です。

総論としてはそうなのかなあと思いつつも、やはりこれは背広を着たエリートが書いた啓蒙書ではあると思います。(豊富なデータを使ってはいますが)

2章の団塊の世代を分析したところが私としては一番面白かったです。

ヒットする新商品開発をするに当たっては、前にも触れましたが社会のトレンドがどうなるのかということをウォッチしていく必要はあるので、この本は読んでおいて損はないでしょう。

☆ヒットする新商品・サービス開発のポイント
(1)これからの5年間がどう変化するのか自分なりに考えてみる。
(2)その場合データや統計も自分なりに解釈して読む。
(3)本には意図があるので、そうではない情報も捨てないで、合わせて考える。(例えばワーキングプアの問題、地方の問題→本書にも指摘はあるがそれは解決の一方向の提案でしかない)

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